気持ちの良い季節を迎え、お墓参りもしやすい時期になりましたね。
都立多磨霊園のお墓は古くからある日本最初の公園墓地として有名です。
この都立多磨霊園でお墓を建てたい方には、多磨霊園とはどういう霊園なのか気になる方もいるでしょう。
今回は都立多磨霊園の特徴や、お墓や墓石の選び方について詳しくお伝えしていきます。
緑豊かな多磨霊園で、将来、理想のお墓を建てるための参考にしていただければ幸いです。
多磨霊園のお墓の特徴とは?
多磨霊園は大正12年4月に誕生した都立霊園で、海外の森林墓地を参考に作られた日本最初の公園墓地です。
多くの著名人のお墓もあり、緑豊かで散策に訪れる方もいらっしゃいます。
多磨霊園は大正12年4月1日に開園されました。
総面積は128万ヘクタールで、その広さは東京ドーム27個分の大きさと言われており、都立霊園の中では最大規模を誇ります。
敷地の半分以上は公園になっているのですが、園内には1,600本のソメイヨシノが植えられています。
春には桜の名所としても人々に親しまれ、お墓参りだけでなく、古くから多くの人が訪れる霊園です。
多磨霊園でお墓を建てる魅力
多磨霊園の魅力は大きさや風景だけでなく、土地柄や公営墓地であるがゆえのメリットも多く持ち合わせています。
1、アクセスの良さ
電車でのアクセスが便利で、最寄り駅の西武多摩川線「多磨駅」から徒歩約5分という近さです。
駐車場がない為、車でのアクセスは不便ですが、霊園の正門にはバス停があり、霊園中央にもバスが通っている為、正門から墓域までが遠い方も、近くまで移動することが可能です。
2、お墓の区画が多い
多磨霊園は敷地の半分以上が公園ですが、墓域としては十分な広さを有しています。
その数26の区画に分けられおり、一般墓地、芝生墓地、壁型墓地、合葬埋葬施設、納骨堂があります。
様々な供養形態に対応しているので、ほとんどの方が利用できる範囲に入るでしょう。
又、永代供養墓を取り入れており、承継者の心配が必要のないお墓もあります。
お墓のことで子どもに心配をかけたくないという方も利用しやすく、永代にわたって供養してもらいたいという方にも安心ですね。
3、宗教が不問
多磨霊園は宗教不問です。将来にわたり、宗教的な制約がなく、どのような宗教に所属していても、気兼ねなく利用が可能です。
今増えつつある無宗教であっても利用できます。
4、管理費が安く抑えられる
公営墓地のため、管理費用は比較的に安く抑えられます。
費用面を抑えつつ、予算内で質の高いサービスが受けとれるため、いつまでも万全な管理が期待できるところに魅力を感じる方は多いでしょう。
この他にも、管理事務所の充実さや広さと快適さを備えた休憩所もあり、多くの方が利用しやすい配慮がされています。
魅力が多い反面、人気が高く、空きが常にない状態であり、募集は毎年抽選となっています。
多磨霊園を検討されるのであれば、早めに問合せする方が良いでしょう。
多磨霊園でのお墓の選び方
大切なご家族が長きにわたり、供養され続けていくお墓選びは失敗したくありませんよね。
そこで多磨霊園でのお墓の選び方についてお伝えしていきます。
1、埋蔵・収蔵施設を選ぶ
多磨霊園でのお墓選びでは、まず埋蔵・収蔵施設を検討することから始まるでしょう。
大きく3つの施設があります。
【一般埋葬施設】
一般埋蔵施設は平面形式の墓地で、区画割りされている土地を借ります。
墓石等は墓地を借りた方が自分で設置し、区画を明確にするため、3年以内に囲いの設置が義務付けられています。
【芝生埋蔵施設】
都立多磨霊園は日本初の芝生墓地を採用した霊園でも有名であり、芝生埋蔵施設とは平地に芝生を敷き、埋蔵施設が等間隔に配置されているものを言います。
景観の統一を図るため、墓石の大きさや区画を仕切る等、制限はありますが、基本的に墓石は自分で選ぶことができます。
【長期収蔵施設】
ロッカー型納骨堂「みたま堂」では、遺骨を長期収蔵できる施設となっており、30年収蔵しておくことができます。追加で料金を払うことで延長も可能です。
都内最大級の納骨堂であり、美しさによる人気や管理の良さは一般墓所よりも少し高くなっています。
これらの施設の中から、使用者の希望となる施設を選択し、手続きを進めていきます。
ご家族がこの先どのようにお墓を受け継いでいかれるのか、ご家族の状況に合わせた施設を選びましょう。
ただ、多磨霊園の人気の高さと空き状況の少なさから、ここ数年は一般埋蔵施設のみの募集となっているようです。
他の施設の利用をご希望される場合は、募集が出た時点で一度、多磨霊園へ確認を取った方が良いでしょう。
2、お墓の区画や墓石の大きさに合わせ、基地周辺の環境を見る
その後、お墓を建てたい場所の大きさに合わせて、墓地周辺の環境を見ていきましょう。
どれだけ良いお墓を建て、お世話をしたとしても、周辺の環境によってはお墓に悪影響を及ぼすことがあります。
日当たりや風通しが良いところを選び、地盤がしっかりしているところを選ぶことが大事です。
とくに樹木が多いところには注意してください。
長い年月をかけて成長した樹木は根を張り、時に墓石の基礎に侵入していきます。コンクリートのひび割れ等につながりますので、墓地の区画と樹木との距離を見定めるようにしましょう。
お墓を建てる費用などの詳細につきましては、こちらをご覧ください。
多磨霊園での墓石選びのポイント
お墓を建てる上で、欠かせない墓石選びは信頼できる石材店を選ぶことが重要です。
お墓とは本来、代々受け継がれていくものですので、メンテナンスや立てた墓石を保証し、末永くお付き合いができるところを探すと良いでしょう。
弊社でも、ご家族様の目線に合わせた様々なサービスを展開しております。
信頼できる石材店を見つけたら、どのような墓石を使ってお墓を建てていくのかを先方と決めていきます。
1、石の種類
お墓に使用する石材は、まさにお墓の顔とも言われるほど深く印象に残ります。
石の色や原産地を気にされる方も多く、ご家族によっては慎重に選ばれる方も多いでしょう。
墓石の種類は国産と海外産があり、石の種類によって大きく値段が変わります。
産地によって、石の色も違うので好みや予算を総合的に見て決めていきましょう。
【日本の主な産地】
茨城県、岡山県、愛媛県、香川県、福島県、神奈川県
【海外の主な産地】
スウェーデン、フィンランド、アフリカ、インド、中国、韓国、アメリカ
2、墓石の大きさ
墓石に使う石材の大きさは区画の広さにもよりますが、大きければ大きいほど値段は高くなります。
区画の広さや外観に合わせて大きさを選んでいくといいでしょう。
3、墓石のデザイン
墓石のデザインは大きく3つあり、和型墓石、洋型墓石、オリジナルのデザイン墓石となります。
近年では、値段の手ごろさから洋型墓石を選ばれる方も増えています。
その他、好みや予算で選ぶ場合が多いですが、墓地の大きさや全体的なバランス等も検討された上できめられることをお勧め致します。
4、費用
どれくらい費用がかかるのかということを気にされる方もいるでしょう。
墓石代の相場は、全国平均で約120万円~175万円と言われています。
費用にふり幅が大きいのは、石を使う量や石材、デザインなどによって変わるためであり、地域によっても異なります。
墓石代の内訳は以下になります。
【墓石の値段】
墓石の値段とは、お墓のパーツとなる石材の費用です。墓石代の大半はここで必要となるでしょう。
主に、竿石(棹石)・外柵・カロート・花立・香炉といったものになります。
又、墓石の形や大きさ、デザインによっても、値段は変わってきます。
【墓石の設置費用】
墓石設置の費用とは墓石を設置する際にかかる(基礎)工事の費用です。
お墓のほとんどは屋外にあり、雨風や地震等の自然の影響を強く受けるため、基礎をしっかりしておかないとコンクリートや墓石の劣化やひび割れに大きくかかわります。
又、基礎工事の施工方法によっても、耐用年数や値段が変わるので、安易に安さだけで選ばないようにしましょう。
【文字の彫刻費用】
文字の彫刻にかかる費用であり、購入した墓石に家名・題字・建立者名・建立日などを彫ります。
費用相場は2万円~5万円が一般的です。
文字の彫刻やデザインについては石材店によって値段が異なりますので、詳しく知りたい方は、ご自身が選んだ石材店に問い合わせると良いでしょう。
多磨霊園は家族が集う温かな霊園
今回は多磨霊園の魅力や、多磨霊園を選ぶ際にお墓や墓石選びについてお話していきました。
大切なご家族がしっかりと供養され、残されたご家族がお参りしやすい多磨霊園は、長年にわたり、多くの方が集い、又、受け継がれてきました。
歴史の深い多磨霊園でお墓を建てたいと思うのであれば、スムーズなお墓選びや墓石選びが大切です。
そのためには、長くお付き合いし、信頼できる石材店を選ぶことは必要不可欠でしょう。
お墓は「一生の買い物」と言われています。
ご家族一人ひとりが安心し、お参りのできるお墓づくりを多磨霊園で叶えていきましょう。
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